4−4−2の理想的な崩し方【マンチェスターシティ対クリスタルパレス】

第5節を終えたプレミアリーグ。シティはユナイテッドと勝ち点、得失点共に並び名前順でシティが首位に立っている状況。首位を守るためにも勝つのは当然だが得失点でユナイテッドで抜かれないためにも複数得点欲しい試合である。

<両チームのスタメン>

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4−4−2の理想的な崩し方

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この試合のクリスタルパレスは、守備時に4−4−2のブロックを形成。しかし、4−4−2の狙うポイントは明確である。そのポイント(スペース)というのがハーフスペースで特に前半からシティの前線の選手が突きまくっていたDF-MF間のハーフスペースのところである。
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前半は簡単なミスが多く、解説の戸田さんも言っていたように今季で一番コンディションが悪いように見えた。しかし、後半から確実にプレーの質が上がったシティは、このスペースからチャンスを多く演出した。事実この試合の5ゴールのうち4ゴールはハーフスペースからのアシストで生まれている。基本的にはIHのシルバとデブライネがこのスペースでパスを引き出していたが、この2人がポジションチェンジするとアグエロやWGのサネ、スターリング、ベルナルドがこの役割をしていた。

44分のシティの先制点のシーンを挙げるとシルバがハーフスペースでボールを引き出し、サネが裏抜けしたところに浮き玉のパスでブロックを破壊に成功した。

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ワンタッチがスーパー 

前半50分のシティの2点目のシーンでデブライネの凄みが見えた。カウンターからのゴールでスピードもありすごく綺麗に決まったゴールだった。このゴールのスイッチとなったのはフェルナンジーニョのアグエロへの縦パス。f:id:cityzens:20170924141750p:plain

アグエロはトラップの後、すぐにデブライネにパスを振る。

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注目がこのプレー。デブライネは、アグエロからのパスをダイレクトでサネにスルーパスを出した。サネのスピードを落とさない完璧なパスだった。何気ないプレーで流されがちだが、このプレーに凄みを感じた。普通の選手であれば、トラップをしてから丁寧に出そうとするだろう。

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サネは、トラップを挟んでスターリングにパス。スターリングはしっかり決めきった。さらに、サネのプレーもトラップをせずにダイレクトでパスを出していればさらに綺麗でスーパーなゴールになったと思った。

さらに、74分にベルナルドがワンタッチでグラウンダーのクロスをいれたシーン、77分にシルバもワンタッチでクロスをいれたシーンがあった。どちらもハーフスペースでパスを受け、ワンタッチでクロスをいれたプレーで得点とはならなかったが得点の匂いがするいいシーンだった。

もちろんトラップをすることでパスやクロスは正確に出せるが、同時に相手がクロスやパスへの対応する準備の時間を与えてしまうのでワンタッチのプレーが理想的である。

おわりに

昨季空中戦で圧倒的な強さを誇ったベンテケが2トップの一角としてスタメンに名を連ねた。もちろん、ゴールキックやセンターリングはこの選手にボールが出てくる。面白かったのが、ゴールキックのシーンでシティはベンテケに3人の選手がついていたことだ。この試合を5-0で勝ちプレミアリーグ直近3試合で16得点0失点という驚異の強さを見せている。次節のチェルシー戦はどんな試合をするのか楽しみだ。

 

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