シティの攻撃に厚みをもたらす両SB

今季から加わったメンディーとウォーカーというSBのピース。多くの人はこれほど早くチームにフィットするとは思わなかっただろう。そして、この両SBがいることでシティの攻撃の厚みが増し、守備の安定をもたらしていることは試合を観ている人であれば明らかだろう。

そこで、攻撃の厚みが増していると特に感じたシーン(リバプール戦の5点目)を取り上げてみる。

 

 

デブライネが最終ラインと中盤のラインの間でパスを受けたところからスイッチが入った攻撃。そして、デブライネはサイドのメンディーにパスを振る。

f:id:cityzens:20170920123804p:plain メンディーはダイレクトでPA内で待つサネ、アグエロにクロスを入れる流れ。

f:id:cityzens:20170920123809p:plain しかし、メンディーのクロスはファーに流れこのまま相手ボールになると思われたが、、

f:id:cityzens:20170920123812p:plainこのタイミングでしっかり逆サイドのSBのウォーカーが上がってきていてボールを回収してくれた。

f:id:cityzens:20170920123815p:plain 上がっていたサネがスペースを見つけボールを呼び込む動きを見せてるのがわかる。中盤のラインのチェンバレン、ヘンダーソンのスライドが間に合っていなためスペースが生まれてしまっているのである。

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 ミルナー、チェンバレンが必死に寄せようとするがすでに遅し、完全にフリーになっているサネが完璧なコントロールシュートを決める。

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すでにわかると思うが、このゴールの重要な動きをしたのが両SBである。もちろんスーパーゴールを決めたサネは褒めるべきだが、とりあえずここでは置いておく。そして、話を進めると、試合終了間際のシーンだがタイミングよくオーバーラップしてくれる左SBのメンディー、そして、右SBのウォーカーもチャンスと見るやタイミングよく上がってきている。こうして両SBによってサイドtoサイドの攻撃を成り立たせることで、PA内の人数を増やせる上に相手DFは視野リセットされマークを外しやすくなる。

この視野リセットの攻撃は、ペップが率いた時のバイエルンでよく見られた攻撃である。ここで紹介した視野リセットの攻撃は大外から大外のクロスだったが、ペップが率いたバイエルンだとPA幅で視野リセットの攻撃を行うためさらに破壊力があった。

今後シティがさらに多くのゴールを生むためには視野リセットの攻撃が鍵となってくるだろう。この攻撃を自分たちのものとできればプレミアリーグの順位は満足いく結果となりCLでの躍進も期待できるに違いない。

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