アグエロとジェズズの関係性【マンチェスターシティ対シャフタール・ドネツク】
勝った方がグループの首位になる負けられない試合。CL初戦は共に勝利を収めた両チーム。マンチェスターシティは戦前の予想通りフェイエノールトを内容、結果すべてにおいて圧倒した。シャフタールはセリエAでも好調の難敵ナポリのゾーンディフェンスを粉砕。マンチェスターシティが戦略的にも有利だが、シャフタールのナポリ戦を見れば油断は全くできない。
<両チームのスタメン>
<試合結果>
マンチェスターシティ2ー0シャフタールドネツク
48:デブライネ 90:スターリング
プラン通りのシステム変更
前半のシティの前線は左WGのサネ+アグエロとジェズスの2トップ、右サイドのレーンは主にウォーカーが担当し、攻撃時はデブライネ、守備時はジェズスがサポートしていた。割と長引きそうな怪我をしたメンディーの代わりにはダニーロではなくリーグ戦でスーパーゴールを決めたデルフを起用。デルフは攻撃時に偽サイドバックでフェルナンジーニョ、シルバの組み立てのサポートをしていた。
しかし、シティは後半途中から戦術変更をする。そのきっかけとなったのが後半開始早々のデブライネ完璧なゴール。この先制点によりシャフタールは攻め急ぎ攻守のバランスが崩れ始める。すると、シティは54分にジェズスに変えてスターリングを投入する。これにより両WGにサネとスターリング+アグエロの1トップに変える。
先制に成功した時点でペップがスターリングのアップを急がせていたので、1点リードすればすぐにジェズズを下げてスターリングを投入するというプランを立てていたのだろう。両サイドにWGを置くことでカウンターの選択肢が増え、後半は決定機を3、4回作ることができた。が、なかなか追加点を奪えない。結局、終了間際のスターリングのゴールで2-0とする。もっとはやく追加点を取れていればもっと安心して見れたと思うと、やはり、決定力が一番の問題点である。しかし、今までのシティであれば追加点を取れず同点に追いつかれる展開の試合が何度もあったなかで、この試合はクリーンシートで終えることができたのはポジティブに考えていいかなと。
アグエロとジェズスの関係性
昨季は、シーズン途中から加わったブラジル代表のストライカーによってアグエロがベンチに追いやられることもあった。しかし、今季はブラジル代表とアルゼンチン代表のストライカーの2トップを主としてここまで戦っている。この2人の共存ができるのかという問題も上がっていたが、徐々に関係性がよくなっている。この試合で得点には繋がらなかったがシティの2トップのいい連携が見れたシーンを一つ取り上げたい。
デブライネがサイドに流れてボールを持っているシーン。デブライネがルックアップすると同時にジェズスのチャンネルラン。
ジェズスのチャンネルランによりシャフタールのディフェンスラインにギャップができる。
そのギャップでできたスペースにアグエロのチャンネルランでディフェンスライン破壊に成功。
アグエロが決めることができなかったが、2連チャンネルランで決定機を作ることができた。試合を重ねるごとに2トップの関係性が良くなっているのがわかるので今後も楽しみである。
そして、同時刻に行われていたマドリー対ドルトムントのマドリーの先制点のシーンもベイルとロナウドの同じような動きで生まれた。
ロナウドがラインを押し込み、それによってギャップが生まれる。そこにベイルが入り込んでいる。
ベイルのチャンネルランにピンポイントで合わせたカルバハルの正確なクロスをベイルがダイレクトで決めきったプレー。
おわりに
これでシティはCL2連勝グループリーグ突破は確実だと思うが、一位突破するためにも次のナポリ戦は勝ってほしいところ。アグエロとジェズスの連携は毎試合ごとによくなっているのでこれからも期待したいが、それよりも決定力をどうにかしてほしいと思っているシティサポーターがほとんどのはず。CLでアグエロのPK失敗を見慣れてしまっているところもつらい。そして、はやくシティの最多得点記録を塗り替えてほしい。プレミアリーグの次節はチェルシー戦。今、チーム状況が良いのでこの試合が一つのポイントになりそう。勝ってさらに勢いをつけてほしい。。