ダビドシルバの後継者と期待されるベルナルドシウバの覚醒!!【チェルシー対マンチェスターシティ】

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<スターティングメンバー>

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<試合結果>

チェルシー0ー2マンチェスターシティ

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シティのハイプレス構造

今季からチェルシーの監督はサッリになり、昨季まで率いていたナポリと同様に最終ラインからショートパスを繋いでいくビルドアップ構造を採用している。ただ、サッリが就任してから数試合しかしておらずサッリの緻密なサッカーを浸透するまで、まだ時間がかかりそうである。

そんなチェルシーのGKからのビルドアップは2CBが開き、間にアンカーが下りてくるシステムである。サッリが率いていたナポリでもアンカーとしてプレーしていたジョルジーニョが周りの選手に動きを指示している姿は印象的だった。

対するシティはチェルシーのビルドアップにハイプレスで応戦。チェルシーのビルドアップ構造が浸透していないこともあり、シティのハイプレスはうまくハマってショートカウンターに繋がる場面が多かった

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シティのハイプレスはアグエロとベルナルドが2CB(Dルイスとリュティガー)、フォーデンがアンカーのジョルジーニョをマーク。WGのサネ、マフレズとアンカーのフェルナンジーニョはボール位置によってマークを移せるように2、3人を意識したポジショニング。

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そしてチェルシーがGKから左サイドに展開するとマフレズは左SBのMアロンソ、アンカーのフェルナンジーニョはIHのバークリー、サネはIHのセスクをマーク。

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チェルシーが右サイドに展開すると、サネは右SBのアスピリクエタ、アンカーのフェルナンジーニョはIHのセスク、マフレズはIHのバークリーをマーク。

基本的に逆サイドのSBはマークせず捨てるので、ボールホルダーにプレスをかけてサイドチェンジを防ぐことはこのハイプレスの最低条件である。

シティのビルドアップ

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シティのビルドアップ構造は昨季とほぼ変わらない。左SB(メンディー)が高めのポジションを取りウォーカーが中央寄りのポジションに移動することで、4バックから3バックに変形するシステムである。

この試合のチェルシーのようなCB間にアンカーが落ちるようなシステムではなく、ウォーカーを最終ラインに残すシステムにこだわる理由はなぜか?

それは、カウンターを受ける時にウォーカーのスプリント力を守備で活かしたいから。もともと迫力のある攻撃参加を得意とするウォーカーであったがシティではその経験を守備で活かすことが出来ている。実際、ICCで活躍していたチェルシーの若手WGのオドイを完璧に守っていた。

やはりシティはこのビルドアップ構造を軸として戦っていくのかなと。それとも新たなビルドアップシステムを発明するのか、。

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ベルナルドの覚醒

この試合でシティのIHでプレーした若い2人の選手ベルナルド・シウバ23歳とフォーデン18歳)が特に評価を上げた。

本来であれば、このポジションにはダビド・シルバとデ・ブライネという絶対的な2人が君臨していて、昨季まではこの2人が不在であると攻撃に物足りなさが付きまとっていたのだ。

だが、この試合では絶対的な2人の存在を忘れさせてくれるようなプレーを見せてくれた

若干18歳のフォーデンは体がまだ細くフィジカル負けする場面は何度かあるが、果敢に立ち向かい数人剥がすことのできるテクニックは魅力的である。先制点のシーンもサイドに逃げずゴールに向かっていくドリブルが結果的にいい方向に出た。

そして、もう片方のIHでプレーしたベルナルド

現在32歳のダビド・シルバの後継者として期待されている選手である。昨季まではWGやトップでの起用が目立っていたが、WGのマフレズを獲得した現状で今季から本格的にシルバのポジションで起用されるようになると予想できる。そんな中、IHで出場したベルナルドはチェルシーのディフェンスを翻弄する圧倒的なプレーを披露してくれた。シティの2ゴールともにベルナルドの良さ、成長が現れていたので2ゴールを振り返りながら解説していきたい。

ライン間の引き出し(1点目)

f:id:cityzens:20180806102959p:plainトップのモラタがボールにプレスをかけるも常に数的優位になるシティのビルドアップで簡単に交わされていた。90分を通しても最終ラインでボール奪取される場面はほとんどなかった。

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チェルシーの2ライン間でベルナルドがパスを引き出す。この縦パスを引き出す動きが昨季よりも向上している印象。ベルナルドのスペースを見つけ縦パスを引き出す動きをシーズン通してできることを期待したい。

そして左利きのラポルテを昨季の途中に獲得したことも活きていた。左利きだとSBに出す体の向きで縦パスを打てるため守備側は守りにくいのだ。

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縦パスに反応し前へ走り出したフォーデンの運ぶドリブル。外で開いたマフレズへのパスもあるが積極的に中へ。若手らしく勇気を出したプレーがいい方向に出た結果に。

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連携面(2点目)

 

昨季は連携面にも苦しんでいたベルナルド。周りの選手の特徴を理解できていなかったのが、連携面で苦しんでいた原因。さらに他のリーグにはないフィジカルの強さやスピードがあるプレミアリーグというのも適応しきれなかったのも原因の1つである。

この試合を見る限り、その課題を克服し今季からベルナルド・シウバが覚醒すると言っていいくらいチームに馴染んでいた。一部のシティサポーターはベルナルドのチームだったと言う程。今季のベルナルドは要注目選手だ。

おわりに

やはりマフレズ獲得はベルナルドをシルバの後継者としてIHでプレーさせることを前提とした獲得だったと確信できた。さらに、18歳ということを忘れさせてくれるフォーデンのプレーは惹かれるものがあり、これから楽しな選手である。まだデブライネ、シルバ、エデルソンなどなどこの試合に出場していない主力選手がいる中、この試合内容は十分すぎるものだったのでこれから始まるシーズンがより楽しみになる試合だっただろう。

結果、内容ともに適わなかったチェルシーもサッリの戦術をどれだけ早く浸透させられるかが鍵となる。緻密な戦術ということもあり、結果が出るまで我慢しながらの試合になるだろう。チェルシーサポーターは長い目で見てあげて欲しい。

 

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