監督の采配と選手の柔軟性【ハダースフィールド対マンチェスターシティ】

<両チームのスタメン>

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<試合結果>

ハダースフィールド1ー2マンチェスターシティ

 46:オタメンディ(og) 47:アグエロ 84:スターリング

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ハダースフィールドの4-5-1ブロック

シティは、序盤からハダースフィールドの守備ブロックをなかなか攻略することができなかった。そのシティを苦しめたハダースフィールドの守備ブロックは4-5-1である。シティが今まで対戦したチームでこの守備ブロックを敷いてきたチームは少なく、大半は最終ラインに5人を並べて5レーンをカバーする5-4-1である。

では、なぜハダースフィールドの4-5-1がシティを苦しめたのか。大きなポイントは中盤の5の部分。中央のレーンからハーフスペースにかけて3レーンでの攻防でハダースフィールドは数的有利を常に作っているのだ。

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ハダースフィールドは、前半終了間際にコーナーキックから先制する。インスのコーナーキックをニアに走り込んだシンドラーがフリックし、オタメンディの肩にあたってゴールに。記録は、オタメンディのオウンゴールになったが約束事がしっかりしているハダースフィールドらしい得点だった。

理にかなったグアルディオラ采配と選手の柔軟性

f:id:cityzens:20171128061901p:plainそして、後半。スターリングが裏に抜けようとしたところを倒されPK獲得。アグエロがしっかりPKを沈めた。その後、シティは決定機を作るも決めきれず、80分を経過しようとしていたところでコンパニーに代えてジェズスを投入。デルフ、オタメンディ、ウォーカーの3センターの3-1-4-2にシステム変更。2トップにすることで攻撃の厚みを持たせたかったのだろう。すると、すぐに勝ち越しに成功する。デブライネのパスは相手に当たり、狙った形のゴールではなかったが、スターリングが押し込み前線の厚みが生んだゴールだった。

f:id:cityzens:20171128061858p:plainリードしたシティは定番になりつつあるギュンドアンをアグエロに変えて入れ、システムを試合開始と同じ4-1-2-3に変更。フェルナンジーニョとオタメンディの2CB、アンカーにギュンドアンを配置した。

f:id:cityzens:20171128062225p:plain1点ビハインドになったハダースフィールドは、もちろんゴールを狙いにいくため空中戦に強いムニエを投入。空中戦で圧倒的に不利なシティは、シルバに変えてマンガラを投入する。これでフェルナンジーニョがアンカーに戻り、ギュンドアンを一列あげた。

試合終盤でのシティの一連のシステム変更と選手のポジションチェンジは、昨季から継続してやってきたことで2年目となった今季はスムーズに行えるようになった。これによって試合を支配することができていることが首位を独走できている大きな要因だろう。

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 おわりに

個人的に今季注目しているハダースフィールド。さすが首位独走しているシティにも期待を裏切らない試合をしてくれた。約束事が多く、選手がしっかり遂行しているのがよくわかるので毎試合観る価値があるので観る機会があれば観てほしい。そして、選手だけでなくスタジアムの盛り上がりもかなりあって実際行ってみたいと思った。

シティは相変わらず難しい試合になっても、なんとか勝ってしまうのでこれがいつまで続くのか、少しずつ怪我人が出始めているのでうまくターンオーバーしながら戦ってほしい。

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