シティ対策へのヴァグナーの回答
プレミアリーグを独走しているシティの攻撃時の大きな狙いはハーフスペースであり、左サイドでのhsアタックが攻撃の中心となっている。hsアタックについての詳しい記事は↓
17/18シティの攻撃の肝となっているHSアタック - 3バックには夢がある https://t.co/4gP21igBIm
— 3バックには夢がある (@tactics9320) 2017年12月1日
そのhsアタックをハダースフィールドの監督ヴァグナーはうまく対処し、シティの攻撃を停滞させることに成功した。その守備システムは、どのようなものだったのだろう。
スポンサーリンク
まず、ハダースフィールドの守備陣形は4-5-1である。真ん中のラインを5枚にすることで中盤にスペースができにくくなっている。
左CBがHSでボールを持ち出し、IHのマークを釣り出そうとする。しかし、シティが釣り出したい選手は守備位置から離れない。釣り出されると簡単に崩されるのはわかっているからである。真ん中のレーンを担当していた選手がボールに軽くプレスをかけ斜めのラインを作ってブロックを作っていた。
また、シティがボールを左で展開している時には、逆サイドの選手が最終ラインに落ちて一時的に5バックになる。これで右WGにサイドチェンジのロングパスを通されるのを消すことができる。
中央へのパスコースを消されたシティの左CBは、サイドのレーンにいる左SBにボールを渡す。ここで、左SBに対峙した守備側の選手は、左WGへのパスコース潰しながらプレス。むしろ中央に追いやるイメージ。
シティは左サイドで攻撃が停滞してしまうと、CB-CB経由で右に展開していく。右SBまでボールが渡るとサイドのレーンを担当している選手がプレスに。シティが右サイドでボールを保持している場合は5バックにはならず4バックのまま対応していた。その大きな理由は、左サイドほど連携で崩すわけではなくウォーカーやスターリングの個々の突破やデブライネのクロスが起点となることが多いのでプレスをしっかりかけることに重きをおいたのだろう。そして、もう一つの理由は、カウンターに参加できる人数を多くしたいということもあったのだろう。
スポンサーリンク
おまけ
ちなみに、ハダースフィールド戦でシティのhsアタックがいちばん上手くいったシーンがこれ↓
〈珍しく右サイドでのhsアタック〉
— 3バックには夢がある (@tactics9320) 2017年12月3日
コンパニがIHのムーイを釣ることができたことでデブライネを浮かせポケット侵入に成功。クロスが雑になったところは残念、マイナス方向のアグエロがフリーになっていた。 pic.twitter.com/7remgCSFjV
左サイドでのhsアタックはケアしていたが右サイドまでケアしきれなかった。
コンパニーが目の前の選手を釣り出すことに成功。
サイドのレーンに張ったウォーカー経由で浮いたデブライネにボールが渡る。
デブライネにボールが渡った時点で浮いているのでフリーになっており、危険に感じた左CBが釣り出される。デブライネはスターリングにパス、そのままチャンネルラン。
スターリングからスルーパスを受け、クロス。スルーパスが外に流れてしまったのでクロスをあげる時のデブライネの体勢が外に向きすぎたので精度を欠いた。スターリングがもう少しパスを工夫し、出し手にもなれるともう一段階選手として成長できるなと。
シルバがクロスに合わせてPAに侵入してきていたが、アグエロは動きすぎすマイナスで待っていた。ここにパスが渡っていれば決定機だった。
ハダースフィールドの他の記事を載せておきます↓