オーバーロードのかかった左サイドからの攻撃【マンチェスターシティ対ニューカッスル】

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<スターティングメンバー>

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<試合結果>

マンチェスターシティ2ー1ニューカッスル

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オーバーロードのかかった左サイド

オーバーロードとは?

端的に言うと試合の流れの中で一定のエリアに選手を密集させることや状態オーバーロードという。このオーバーロードを活用して躍進したチームがある。それがシーズン最後までスクデット争いを演じたサッリ時代のナポリだ。そのオーバーロードに焦点を当てながらマンチェスターシティの攻撃を分析していきたい。

余談であるが、もちろん密集したエリアがあるということは散在したエリアがある。その状態をアイソレーションと呼ばれる。

サッリ時代のナポリに近かったシティ

この試合のシティはグアルディオラ監督が就任して以降で初めてのメンバー構成。ジェズスとアグエロの2トップ、スターリングとマフレズがWGとしてワイドに開き、トップ下に入ったシルバは比較的自由にポジショニングしていた。

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このように配置されたいたが、試合の流れの中でシティは左サイドに選手が密集するオーバーロード状態の時間帯が多かった。チームの要となるアンカーのフェルナンジーニョまでも左サイドに流れることもあり、まさに左サイドにオーバーロードをかけていたサッリ時代のナポリを見ているようだった。

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どのような攻撃をしていたのか? 

基本的にシティはポケット攻略からのゴールを目指す攻撃をする。その攻撃はこの試合のオーバーロードをかけた左サイドでも変わらなかった。いい攻撃が見受けられたので紹介したい。

最終ラインでのパス回しでシルバが左サイドに流れていた時間帯。

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シルバがポジションを上げ、スターリングがサイドから下りてくると同時にアンカーのフェルナンジーニョが左サイドへ。そして、メンディへとボールが渡る。

ここで相手の最終ラインはマークが飽和していることがわかる。

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その状態から下りていたスターリングが前線に裏抜け。CBの真ん中の選手はジェズスをマークしていたが、マークを外してスターリングの裏抜けに反応。なんとかカバーしたが、PA内でジェズスがフリーになっていた。メンディのパスが少しずれたが攻撃の形が見えたシーンだった。

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ショートカウンターは必須

この試合の前に行われていたチェルシー対ボーンマスを観ている途中にこんなツイートしていました。

このツイートの意味がわかる人もわからない人もいるだろうが、このツイートの意味はシティの先制点のシーンを振り返るとわかってくる。

序盤からボールを保持するシティであったが、先制点のシーンは一度相手にボールを奪われたところからのショートカウンター。ポゼッション型のチームとしてシティは知られていて攻撃のコンセプトとして理解されている。だが、失点を減らすための手段であり、負けないための手段であると認識する方が論理的である。相手の攻撃回数を少なくすることができ、ゴールチャンスをうかがえるポゼッション型はツイートしたように、むしろ速攻から打開できるかが勝ち続けられるか鍵となるところだ。

おわりに

プレミアリーグ4節を終えてシティは3勝1分けで4位に。ペップは開幕からの数試合を試用期間と話しているように、ここまで4試合は全て異なったスタメンや配置で戦った。そう考えると最低限の結果は得られているが、代表ウィーク明けから本当の戦いが始まる。どのようなスタメンで5節に臨むかにも注目したい。

そして誰も予想していなかったワトフォードの4連勝や前評判の高かったバーンリー、ウェストハムが勝てていなかったり今季もおもしろくなってきてプレミアリーグ。代表ウィーク明けからの戦いも注目だ。

ウォーカーの決勝点も載せておきます、、、

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