ドイツの前線の関係性 【ドイツ対チェコ】
特に注目をしてたわけでもないこの一戦でドイツの前線の動きが面白かったので取り上げてみました。
ここ最近3バックを採用するチームが増え、この試合のドイツも当たり前のように3バックを採用、対するチェコは5バックでドイツの攻撃をなんとか防ぎカウンター狙い。
キックオフして早々、チェコがボール奪取しカウンターだ!ってところでフンメルスが潰し、エジル→ヴェルナーで先制。その後、ドイツがなかなか追加点が取れずにいると、80分手前でヘルタ・ベルリン所属のダリダのミドルで同点。そのまま同点で試合終了の雰囲気漂う中、アッディショナルタイムにセットプレーでクロース→フンメルスで勝ち越し。
難しくなった試合もしっかり勝つあたりは、さすが王者ドイツっていう試合だった。
ドイツのST、IH、WBの関係性
ポゼッション時のドイツの選手のポジショニングがこんな感じ
アンカーのクロースとCBの真ん中に入ったフンメルスがボールを散しながら試合を組み立てる。そして、面白いのが左右それぞれのサイドでST、IH、WBが常に三角形を作りながらポジションチェンジを繰り返す。
90分通してよく見られた形がこれ。
足が少しだけ見えているのがWB(ヘクター)
SBをWB(ヘクター)が裏を狙う動きで中につり、
IH(エジル)がちょうど手を上げて読んでるように外に開きながらパスを受けられる位置にポジションをとる流れ。
前半43分のこのシーンではクロースからパスが出なかったものの、この試合でドイツがやりたいことがよくわかるシーンだった。
だか、この試合の問題点を一つ挙げるとクロースがパスコースを探すシーンが目立ったこと。チェコのディフェンスが頑張ったのもあるが、パスの受け手の動きが少なすぎた。時間帯によっては、エジルが右サイドに寄ってきたり、スティンドルがパスを受けに下がってきていたが、そこまでチャンスには繋がらなかった。
この問題の解決策として、取り上げたシーンだと、ヘクター(WB)の動きを見て、エジル(IH)がサイドに開いたところで、ヴェルナーが下がってクロースからパスを受けて左サイドに展開する流れが作れるとよかったかなと
実は、今季のシティも中盤のIHが開けたスペースにアグエロ、ジェズスが下りて展開する形は毎試合見かける。けど、なかなか点に繋がらないんだよね、決定力が、、、、笑ジェズスも昨季より決定力落ちてる気がして、、つら、さんちぇす、、
この試合のドイツは、リスク管理が甘すぎたり、途中出場のチャンがふらふらしてたり、ツッコミどころ多い試合だったが、ドイツがこのメンバーでスペイン、フランスあたりと戦ったら、両WBがこんなに高い位置にポジショニングできるわけもない。さらに、ロシアW杯出場を心配する必要の無い状況でのチェコとの試合だったためだろう。同時刻キックオフだったしょっぱい試合が多いイングランド代表の試合を観てるよりよかったはず。