JリーグのクラブがACLで勝てない理由を賞金から考える
ACL(アジアチャンピオンスリーグ)を2007年に浦和レッズ、2008年にG大阪が制して以来、ACLで苦戦が続いているJリーグのクラブ。昨シーズンは浦和レッズが久しぶりに優勝したが、今シーズンはノックアウトステージに勝ち進んだのは鹿島アントラーズのみ。
そこで、なぜJリーグのクラブがACLで勝てないのか?その謎を金銭面から考えていきたい。
結論から言うと、ACLよりもJリーグの方が賞金が多くJリーグを優先して戦うクラブがほとんどだから。
大会そもそもの厳しさがある上に成績にかかる賞金が少ないACLをJリーグよりも優先して戦うのはクラブにとって効率が悪い判断であるのは間違いない。
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どのくらいJリーグとACLの賞金に差があるのか示しておこう。成績にかかる賞金に加えてJリーグ強化分配金やACLステージ参加賞などを合計した金額で比べています。
優勝 |
18億5000万円
|
---|---|
2位 |
8億2000万円
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3位 |
4億1000万円
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4位 |
1億8000万円
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優勝 |
5億7400万円
|
---|---|
準優勝 |
3億4900万円
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ベスト4 |
1億2400万円
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ベスト8 |
6200万円
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ベスト16 |
1880万円
|
ACLの賞金の低さは改善傾向にあるが、Jリーグの賞金もDAZNの参入によってかなり増えたのでやはり優先度はJリーグのほうが高いのが現状。
それに対して韓国のKリーグは優勝賞金でさえも5000万円以下なので、KリーグのクラブはACLのほうが優先度は高くなる。
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そう考えると、JリーグとKリーグのクラブの間でACLにかける本気度に大きな差がうまれることは当然。その差が結果に影響していることは間違いない。
因みに、欧州のクラブNo.1を決めるUCL(UEFAチャンピオンズリーグ)は、1勝するだけでもかなりの利益があるのでACLとは別物です。。。