スクデットをかけた頂上決戦!【ユベントス対ナポリ】
セリエAは残り5節を残し迎えた優勝を争う頂上決戦!現在1位のユベントスを勝ち点差4で追いかけるナポリとしては、スクデットをかけて何としてでも勝たなければいけない試合となりました。
<両チームのフォーメーション>
<試合結果>
ユベントス0-1ナポリ
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ナポリのHS攻略と対抗するユーベの守備
ナポリのHS(ハーフスペース)攻略
試合序盤は、ナポリの右サイドがユベントスの脅威となっていた。試合の入りがいいナポリだけあって、ナポリペースだった。
特に何度か見られたナポリの攻めを簡単に説明します。
サイドのレーンでボールをキープしている選手に対し、レーンをまたいで3人が直線上に並ぶ。
並んだ状態から中央にパスを出すのだが直線上の真ん中の選手を飛ばしてパスを。それと同時に真ん中の選手は、最初のパスを受けるふりをしつつボールをスルーし、裏抜け。
1人飛ばしたパスを受けた選手は裏抜けした選手とポケットで待ち合わせられるようにボールを送る。
実際のシーンが下です。
決定機になりかけましたが真ん中の選手(カジェホン)のスルーをキエッリーニが読んでカットしたことでこのシーンはユベントスがなんとかしのぎました。さすがキエッリーニというシーンでした。
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後半開始からシステム変更
前半ではトップ下のディバラがナポリのアンカー(ジョルジーニョ)にマンマーク。守備の陣形は4-4-1-1だった。ナポリのパス回しの中心となるアンカー(ジョルジーニョ)を攻撃に参加参加させないことで試合を優位に進めようとしたのだ。
しかし、ユベントスは後半からトップ下のディバラに代えてクアドラードを投入する。2列目は、左にドウグラスコスタ、トップ下にマテュイディ、右にクアドラードという形になった。
さらに、選手交代だけではなく守備システムの変更も行われた。特に大きな変化だったのが、アンカーへのマンマークをはずしたこと。4-5-1のブロックを形成し、前半よりもさらにゴール前のスペースをなくす形をとった。
ユベントスのシステム変更に対して、ナポリの攻撃のリズムは前半よりも良くなった。その1番の要因はアンカー(ジョルジーニョ)が自由に攻撃参加できるようになったこと。アンカー(ジョルジーニョ)が中盤からスペースに楔のパスを供給でき、選手交代も交えながらうまいゲーム展開であった。
試合終盤に報われたナポリ
結果的に1試合通して優位に戦ったナポリが報われる形となった。日本とW杯で戦うセネガル代表ディフェンダーのクリバリが決勝点を挙げた。あの跳躍力と破壊力を日本代表が抑えられのか心配でしかない。
おわりに
個人的にはユベントスよりもナポリにスクデットを獲ってもらいたいなと。サッリがナポリを率いて3年目にして完成度の高いチームを作りあげた証としても歴史に残してほしい。
スクデットの可能性は経験上からしても抜け目ない感じからしてもユベントスが有利だとは思うが、残り4節でインテル、ローマとの大1番も残している。対して、ナポリは上位チームとの試合はないため逆転は十分ありえるだろう。
スクデット争いでこれほどわくわくさせられるセリエAは久しぶりだ。