17/18シティの攻撃の肝となっているHSアタック
スポンサーリンク
圧倒的な強さを見せている今季のシティ。そのシティの攻撃の肝となっているのは、主に左サイドで行われる『HSアタック』からの『ポケット』狙いである。戦術的攻撃パターンの1つを解説します。
まず、シティのすべての攻撃というのは、5レーン理論に基づいてバランスよく選手を配置し、WGの選手はサイドラインまで開きDFラインを広げる。
ベストメンバーであれば左CBはオタメンディが配置され、攻撃のスイッチを入れる。左HS(ハーフスペース)でボールを受け、アタッキングサードまでボールを持ち上げる。この際に重要なのが、目の前にいるMF(HSをカバーしている選手)を釣り出し、IHのマークを外させること。なので、試合中にオタメンディがやたらずるずる持ち上がってしまって危険そうに見える時もあるが、それは目の前のMFが釣り出せない場合。ペップに課されたタスクを遂行することに徹しているからである。
目の前のMFを釣り出せるとサイドのレーンにポジショニングするSB、もしくは、下りてきたSTにパス。この時点でHSにいるIHへのパスコースを確保に成功する。こうなるともちろん、IHにボールが渡る。
↓青色の楕円のエリアが『ポケット』
そして、IHはサイドに張るWG(ウイング)にボールを預け、チャンネルラン。STにボールを預けることもあるがシティの場合は少なく、サッリ率いるナポリの試合を見ているとSTに預けて『ポケット』侵入するシーンはよく見られる。
あとはHSの『ポケット』でボールを受けることができれば、中で待つ選手にクロスで合わせるだけで決定機を演出できる。『ポケット』でクロスを上げることは、サイドのレーンからクロスを上げるときよりも圧倒的にゴールに繋がる確率が高いので脅威である。
解説したシーンは、シティの戦術的攻撃の1パターンであるので他のパターンもまた紹介、解説していきます。