サム・アラダイスの誤算【エバートン対マンチェスターシティ】
<スターティングメンバー>
<試合結果>
エバートン1ー3マンチェスターシティ
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サム・アラダイスの誤算
シティはボール保持時、左からラポルテ、コンパニー、オタメンディの 3バックを形成し、アンカー脇にデブライネが降りてきてビルドアップのサポート。左ワイドにはサネ、右ワイドにはウォーカーを張らせ幅をとる。中央では、ジェズス、スターリング、シルバが割と自由に動きながらスペースでボールを引き出していた。
あえて、フォーメーションで表すとすれば3-2-4-1が近いかなと。
エバートンは序盤から4バックの4−5−1で守備陣形を組もうとしていたが、時間が経過するにつれて5バックの5−4−1になっていることが多かった。DAZNの解説では、5バックに戦術変更したと話されていた。しかし、それは意図的な変更ではなかったように見えた。7番のボラシエがマークを担当していたウォーカーが常に高い位置にポジションを取っていたことで、ボラシエがDFラインに吸収されてしまっていたように映っていた。これによって、カウンターの脅威を1つなくすこともできた。
そのように言えるのも、シティの試合でウォーカーが常に高いポジションを取っている試合はほとんどなく、低い位置でリスク管理兼ビルドアップ役を担うことがほとんど。なので、ボラシエを高い位置に置いておきながらウォーカーをマークさせつつカウンターを狙わせるというのが理想だったのだろう。
これができなかったのは、アラダイス監督としては誤算だった。
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ラポルテの役割
サネが攻撃の流れの中で左サイドから中央にポジションを移したときに1つ問題となることは、左サイドで幅をとる役割を誰が担うのか。
それが、ラポルテだった。3バックの左でボールを前線に供給しつつ、ポジションを大きく上げるシーンも何度も見れた。
サネの先制点のシーンを振り返ってみるとわかりやすい。
シルバのポケット攻略からマイナスクロスでシティ先制 pic.twitter.com/eOMxs0uptJ
— 3バックには夢がある (@tactics9320) 2018年4月1日
上記で説明した通りサネが中央に留まってるため左サイドからラポルテが上がり、シルバがポケットでボールを受け、マイナスのクロスでゴールが生まれている。
ラポルテのシルバへのパスがかなりのスピードだったが、なんでもないようにトラップをするシルバは流石だなと。
中盤の数的優位性
フォーメーション図の噛み合わせを見てみると中盤でシティが4対3や5対3で数的有利になっていることがわかる。これによって、エバートンが前線からプレスをかけに行っても必ず中盤でフリーになる選手がいてしまう。そこが突破口となってしまって特に前半でエバートンが苦しむ要因となった。
おわりに
インターナショナルマッチウィーク明けのエバートン戦を快勝。CLのリバプール戦をはさみ、次節ユナイテッドとのマンチェスターダービーを勝てばリーグ優勝を決定である。
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