偽サイドバックを導入し始めたマリノス【浦和レッズ対横浜Fマリノス】
<両チームのスタメン>
<試合結果>
浦和レッズ0-1横浜Fマリノス
マリノスの隠れプレーメーカー
今季から新戦術を導入し始めたマリノス。それはプレミアリーグで首位を独走しているマンチェスターシティを彷彿させるようなものである。
いわゆるポジショナルプレーと言われるもの。攻守を問わず選手を正しいポジションに配置した上で試合を優位に進めようとするサッカーである。
そして、その中でサイドバックの山中はこの新戦術の鍵となる選手であり、大きな可能性を秘めていることはマリノスのここまでの数試合で明確である。
では、なぜサイドバックの山中が鍵となっているのだろうか。それは、偽サイドバックシステムを採用しているからであり、偽サイドバックをマリノスの開幕戦のスタメンで簡単に説明したい。
開幕戦のメンバーはこんな感じでした↓
基本フォーメーションは4-3-3。ボールロスト時には、積極的に前線からのハイプレスをかけるので最終ラインはかなり高めである。そして、その大きな裏のスペースはキーパーの飯倉がカバーしている。
ボール保持時には両CBがサイドに開き、その間にアンカーの喜田が降りてくる。
そして、SBの山中と松原は斜め前の中央のスペースにポジショニングする。これが偽サイドバックである。
図で説明するだけでは分かりにくいと思うので実際に試合を見てもらえると理解できると思う。
では、実際にSBの山中が起点となった決勝ゴールを振り返りたい。
横浜FMの先制点
— 3バックには夢がある (@tactics9320) 2018年3月18日
山中→ウーゴ・ヴィエイラ pic.twitter.com/JrXpWVWWAr
左サイドでボールを回しキープしていたところから山中が中央にカットインする。それと同時に吉尾とユンがDFラインの裏へ走り、ディフェンス2枚を剥がし中央にスペースを作る。それを見たウーゴはバックステップを踏んでスペースを確保。
さらに遠藤が中央に走り込みまた1人ディフェンスを剥がし、バックステップを踏んでスペースを確保していたウーゴに山中のスルーパスで勝負あり。
おまけ
マリノスの開幕戦のゴールも載せておきます。
偽サイドバックで中盤において数的優位になり簡単にビルドアップ。特に前半は喜田がうまくリンクし、サイドにボールを配給。DFラインを広げた後に中盤でフリーになった山中のミドルで先制。 pic.twitter.com/onX8yN5gAX
— 3バックには夢がある (@tactics9320) 2018年2月28日