エムレ・チャンをストライカーに【ドイツ対アゼルバイジャン】
ドイツはここまでグループ全勝。圧倒的な強さで、すでにW杯出場を決めている。しかし、主力として活躍してきた選手に怪我人が続出していて、この試合は若手中心のメンバー構成となった。
< 両チームのスタメン>
<試合結果>
ドイツ5ー1アゼルバイジャン
8:ゴレツカ 34:seydaev 54:ワグナー 64:リュティガー 66:ゴレツカ 81:チャン
ドイツのサインプレー
サネに対するファールで得たセットプレー。直接狙える距離でサネとキミッヒがキッカーの位置に立ち、サネが少し前傾姿勢で狙う雰囲気を出していた。その予想通りサネが助走に入っていくが蹴らず、ボールをまたぎ相手の壁の裏へ。
残ったキミッヒが直接狙わずクロスをあげると、中で待っているズーレが競り勝つ。
ズーレは、体の向き、ゴールとボールの位置の関係でシュートはきつい体勢なので裏に走ったサネにヘディングでパスをする。
決定機だったがサネのシュートは右にそれていってしまった。
これが用意されたセットプレーであったならばドイツの選手の質の高さが出たシーンであり、用意していないとしても恐ろしい状況判断能力だなと。
エムレ・チャンをFWに
この試合では中盤の底のアンカーで90分通してプレーしたエムレ・チャン。リバプールでも中盤の底を任されているこの選手だが、本当にアンカーが適正ポジションなのか。ドイツの5得点目となるスーパーゴールを決めたが、ロングパスやスルーパスが綺麗に通ったシーンはほとんどなかった。シュートの威力は半端ないものを持っていて、このゴールの数分前にも枠を捉えていたいいロングシュートを放っている。シュートの精度だけはすごいものをもっているなと見るたびに思う選手だが、アンカーとして最も重要視するべき「試合を読む力」そして、「試合をコントロールできるパスの精度」が低すぎる。無駄にドリブルをして、ボールを取られカウンターを受ける場面が多々見られ、ロングパスも通せない。そして、調子に乗ってロングシュートを決めてところを見ると適正ポジションを考え直した方がいい。近い日にドイツ代表もしくはリバプールがエムレ・チャンをFWで起用してくれると願う。
おわりに
この試合でドイツのムスタフィとズーレが負傷交代をした。ドイツだけでなく他の国でも面白いぐらい負傷者が続出している代表ウィーク。プレミアの中だとカンテの負傷はチェルシーにとって大きな痛手だろう。調子が上がらないアーセナルも守備の中心に据えていたムスタフィの負傷は痛いに違いない。