「IH落ち」とは?CL3連覇を成し遂げたレアルマドリーの最新ビルドアップ戦術!

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IH落ちとは?

両SBが高いポジションを取りその空いたスペースにIHが落ちビルドアップしていく戦術のことを「IH落ち」という。

レアル・マドリーの基本布陣で解説してみるとこんな感じ↓

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SBのマルセロとカルバハルが高いポジションを取り、プレスに耐性が高いIHのクロースとモドリッチがポジションを落としビルドアップに絡んでいく。

 

因みにマドリーに限って話すと、プレスの狙い所になるカゼミロを上がらせて前線の枚数を増やし、イスコを下がらせることでさらにビルドアップの質を高めたのが印象的である。

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IH落ちの狙い、メリットは?

①プレス耐性

プラス耐性の高いIHを最終ラインからのビルドアップに参加させることでボールロストによるショートカウンターを受ける可能性を低くすることができ、ビルドアップに安定感をもたらす。やはり守備側の思惑はプレス耐性の低いSBのところでボール奪取したいというのがセオリーとして存在するので、それを阻むことが可能になる。

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②クロス精度

多種多様で精度の高いクロスを得意としているSBが所属していれば、その選手を有効に活かすことが出来る。さらにロナウドやベンゼマのようにタイミングよくPAに侵入できる選手が入ればより大きな武器である。

何でもできるマルセロ運動量豊富でキックの種類が豊富なカルバハルがいるマドリーがこの戦術を取り入れるのは当然だろう。

二極化の最新ビルドアップシステム

現代のビルドアップシステムは二極化していると言える。1つがこの記事で紹介したIH落ちである。そしてもう1つがCB間にアンカーが落ちるCB間アンカー日本代表はロシアW杯でCB間アンカーを取り入れていたことで知っている人もいるだろう。

新たなシステムが今後発明されるのか期待したい。

 

↓ 昨季のCL決勝を分析した記事がこちらです

www.tacticas-magicas.com

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