メキシコの緻密な戦略【ドイツ対メキシコ】
<スターティングメンバー>
<試合結果>
ドイツ0ー1メキシコ
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メキシコの緻密な戦略
①ボアテングを最終ラインから排除
個の能力が高くカウンターを狙いたいメキシコにとって厄介な存在であるボアテングを最終ラインから釣り出したいメキシコ。CBのフンメルスとIH落ちでビルドアップに関わろうとする中盤のクロースにマンマークをつけ、ボアテングがボールを保持する時間を長くすることでドイツの攻撃を右サイドに偏らせる。それによりカウンター時にボアテングを最終ラインから排除することができていた。
②HSを封鎖するHVとWB
①により、ドイツの攻撃は右サイドにかなり偏っていてドイツの左SBプラッテンハルトは攻撃に関わるシーンは限りなく少なかった。その左SBをマークしていたのはメキシコの右WBだったがこの選手の対応の仕方がポイントの1つであった。
右WBは一列上がり中央に絞ることでHSを封鎖することでHSを活用するドイツの攻撃を制限することができた。
③キミッヒ、ボアテング裏を狙うロサーノ
ここまでドイツの攻撃を右サイドに偏らせるということを強調してきたわけだが、それによりカウンター時に大きな効果を生み出す。攻撃的なSBであるキミッヒと釣り出されるボアテングの裏のスペースが大きく空いてしまうのだ。
そのスペースを突くのがロサーノである。22歳PSVのロサーノの突破力が大きな武器であるメキシコはここで仕留めるのを理想としていた。
④カウンターはチチャのポストから
クロースのIH落ち、ケディラによる2トップ化によって空いたミドルゾーンでのチチャリートのポストプレーがカウンターの基準となっていた。ポイントが定まっているためカウンターへの移行もいいテンポですることができたのだ。
チチャリートのポストプレーからロサーノへというのが基本だったが応用力の高さも試合から垣間見えた。
戦略が見事にハマった決勝点
ロサーノの決勝点、封鎖中のHSでボールホルダーを囲んでカウンターへ、チチャリートのポストプレーからグアルダードとのワンツーで一人剥がし、左サイドのロサーノが決め切る pic.twitter.com/a5HTUzqiBj
— 3バックには夢がある (@tactics9320) 2018年6月18日
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