4-4-2戦術について詳しくなろう!【その1】特徴や弱点は?

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2018ロシアW杯での4-4-2戦術ブーム

ロシアW杯で4-4-2戦術ブームが起きていることは知っているだろうか?

半分以上の国が4-4-2戦術を取り入れている。ただ、常時4-4-2で戦う国のではなく守備戦術として4-4-2を使い、他のシステムと状況によって使い分けている国がほとんどであった。守備戦術の中では4-4-2が最も使い勝手が良いシステムだが攻撃戦術としての4-4-2は最も使い勝手の悪いシステムなので併用する国が多いのだろう。

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特徴は?

3ラインから形成される4-4-2は各ラインがフラットに並んでいて非常にバランスよく選手が配置されているシステムである。各選手が担当するゾーンに侵入してきた選手に対応すればいいので、バランスよく配置された4-4-2はゾーンディフェンスに最も適したシステム。ブロックの中に侵入されないように相手にゴールから離れたところでボールを回させるように外、外に追いやるのが定石である。

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弱点と対策は?

①CBとSBの間

4-4-2戦術の最大の弱点はこのシステムの永遠の問題でもある「CBとSBの間のスペース」だ。ただ、このスペースに対するはっきりとした名称はないのが現状で、「チャンネル」「ニアゾーン」と呼ばれることが多いのでこの2つは知っていた方がいいだろう。ここからは「チャンネル」と呼んでいく。

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特に危険なシーンに繋がる可能性が高くなるのは「チャンネル」が広がった時である。つまり、サイドのレーンから責められた際にSBが釣り出され「CBとSBの間」が広がった時。

そして、その弱点の対策はいくつか挙げられる。

1つ目は、最終ライン4枚がスライドしチャンネルを広げないようにする方法。いわゆるスライド守備と言われるものでスライドというのは守備のベースとなるものでもある。だが、当然問題もあり逆サイドのSBがフィジカル面、高さに難があるとゴール前でミスマッチを作られてしまう危険がある。

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2つ目は最終ラインがPA幅で守備を行い、サイドのレーンはサイドハーフが下がりカバーする方法。これは1つ目の対策方法で挙げた問題点を克服することができる。アトレチコを率いるシメオネが生み出したとも言われていてアトレチコの強さの秘訣の1つでもある。

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②ライン間

前述したように4-4-2は表記通り3ラインから構成されている。その「ライン間」のスペースが2つ目の弱点である。特に4つの四角形の中心に侵入されてしまうと周囲の4人がボール保持者にプレッシャーをかけなければいけなくなり、その分周囲にスペースが生まれる。その生まれたスペースを相手に活用されてしまうと守備陣形のバランスが大きく崩れてしまう。f:id:cityzens:20180628221942p:plain

その「ライン間」を使わせないように対策する上で鍵となるポジションは1列目である。

まず1列目と2列目の間は1列目の2人で役割を分担することが重要。片方がボール保持者にプレスをかければ、もう片方がライン間を埋めるようにする。

そして2列目と3列目の間は1列目がボール保持者にプレスをかけライン間から遠ざけることが重要である。

 

次の記事で4-4-2の攻略ポイント、SBの有効なプレーを紹介してます!

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