4-4-2戦術について詳しくなろう!【その2】4-4-2の攻略ポイント、SBの有効なプレー
4-4-2戦術について詳しくなろう!【その1】の記事を読んでいない人は先に読むことをお勧めします!
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4-4-2の攻略ポイント
4-4-2の泣き所はハーフスペースであることは有名な話である。4-4-2の攻略の鍵となるのはそのハーフスペースをどのように活用していくか。
そして比較的ボールを受けやすいブロックの外、サイドのレーンをハーフスペースと絡めてどう活用するかが重要である。
4-4-2に対するSBの有効なプレー
4-4-2を攻略していく上でSBの有効なプレーを動画と合わせていくつか紹介したい。
ここでSBのプレーに焦点を当てるわけは相手が4-4-2を敷いているときに比較的フリーの状態でボールを持つことができるのがSBだから。
前述で説明した攻略ポイントも意識しながら見ていくと理解しやすいかなと。
①カットインドリブル
まず1つ目はSBのカットインドリブル。4-4-2は外、外に追いやるのが定石であると紹介したが、それを逆手に取る個人戦術である。
SBのカットインによるライン破壊。外に追いやりたいディフェンスの逆手を取る個人戦術だがリスクも伴う。世界を見渡してもこのプレーを安定してできるSBはなかなかいない。 pic.twitter.com/AOuW8vUYUA
— 3バックには夢がある (@tactics9320) 2018年7月9日
サイドのレーンでボールを受けハーフスペースへと侵入に成功していることがわかる。ロシアW杯前の親善試合スイス戦の酒井宏樹のプレーだが、1人で攻撃のスイッチを入れられるようになったのはマルセイユで大きく成長した象徴的なシーンだった。
ポルトガルのSBゲレイロのカットイン。サイドチェンジの流れからであり相手のスライドが間に合っておらず簡単に1人を剥せる。 pic.twitter.com/uGpAD4MeUo
— 3バックには夢がある (@tactics9320) 2018年7月9日
SBのカットインにサイドチェンジを絡めると守備側のスライドの幅が大きくなるためライン破壊が安易にはなるが難易度は高い。
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②インナーラップ
2つ目はSBのインナーラップ。フランスとの準々決勝で姿を消したウルグアイの右SBのカセレスの動きがかなり参考になる。
ウルグアイ。右SBのインナーラップを活用したライン破壊。右SBからワイドに開いた右SHにボールを預ける。と同時にボールウォッチャーとなった選手の裏を。 pic.twitter.com/KegwFQx1O1
— 3バックには夢がある (@tactics9320) 2018年7月5日
相手SHをボールに食いつかせるような溜めを作ることも重要。
右SBのインナーラップを活用したライン破壊。の応用編。右CBから右SHのパスコースを見逃さないウルグアイ。SBを経由しないことで視野の振り幅が大きくなりよりボールウォッチャーにさせる。そこで右SBのインナーラップ。完璧なライン破壊。 pic.twitter.com/1RQigcsmXm
— 3バックには夢がある (@tactics9320) 2018年7月5日
CBからSHやWGへのパスは距離が長いためカットされる危険性もある。ただ相手の守備ブロックを動かすには十分なプレーであるため、守備側は常に対応できる準備をしておきたい。
ここでは数パターンしか紹介していないが、チームによって色々な崩し方があるのでこの記事を参考にしつつ試合を見る時に意識してみてください!